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Channel: しょーもない話 –ラオウを目指す羅王のブログ
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便利さが不便さを引き起こす

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みなさんこんぬつわ~、ご訪問有難うございます、羅王のブログです。驚異の偏差値『8』を叩き出した高校時代から始まった『The 補欠人生』にピリオドを打ち、8桁超えの自己投資を通じて人生のレギュラーを目指す軌跡と奇跡を備忘録兼ねて徒然なるままに記しました。大体30分で書いてますので瞬発力重視なのはご愛嬌。。貴方とのご縁に一片の悔いなし!
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駅の利便性向上と拡張のためか最寄り駅がずーっと工事しているのですが、「そこにいなくてもいいやろ!!!」としか思えない臨時の管理おじさんが立って、「えー左側通行でお願いします」と大して混んでもいないホームで拡声器を使って叫んでいました。
昨日は渋谷駅から帰ろうとしたところ、新渋谷駅絡みで事故を起こしてはまずいということなのか、それなりに混んでいるホームで3mにひとりのペースでセキュリティおじさんが立っていて、「えー危ないですから黄色い線の内側に~」と注意を促していました。セキュリティおじさんがあまりに多いのでかえって危ないぐらいだったのですが、おじさんたちが手を結べばそれはそれでセキュリティドアの代わりになりそうでした。ちょっと異様な光景でした。
電車に乗っていると毎回不思議なのは、掲示板に目的地が表示され、発車したときと到着直前に次の目的地が連呼され、気温に配慮し、混み具合に配慮したアナウンスが流れます。ニューヨークに行った時は、あまりにアナウンスがなく突然締まるので、二回ぐらい挟まりました。もちろんこじ開けました。
いつも怒りを憶えるのは、地下から上るエレベーターに妊婦さんやベビーカー連れの奥様やおじいちゃんおばあちゃんが乗ろうとしているにもかかわらず、明らかにそれより元気な若者やおねーちゃんやおばちゃんが颯爽と乗り込んでいこうとすることです。個人のことなのでとやかく言うことではない、とは言うものの、社会的正義としてはどうなのか、といつも思います。不必要に便利なものはそれがないと困る、一番必要とする人が使うべきであって、そうではない人は使うべきではありません。
日本は本当に素晴らしい国で、かゆい所に手が届いてるという意味では世界断然ナンバー1です。料理もサービスも設備も、そして僕がしょっちゅう言及するトイレも、全てです。が、上記のいくつかの事例からも見えてくる悲しい事実は、どんどんどんどん、僕たちが頭を使わなくなっているのではないかということ。人は便利さを求める生き物ですが、行き過ぎた便利さは人をダメにもします。過去のダメになったどこかの国のいつだかの王朝の例では、全てを手に入れた王族が、食べるのもお風呂に入るのも歩くのもお付きの人にやってもらうようになった結果、本人は歩くこともできない肥満体になり、溶けるようにして死んでいったといいます。そこまでではないにしても、世界で一番恵まれている国に住んでいる僕たちは、いつのまにか人間として大切なことを忘れかけているのではないか、海外から帰ると毎回のように思います。
電車が来るから危ないということも、外側を歩きすぎたら線路から落ちるということも、左側通行しないと混乱するということも、みんなわかってます。わかっているのに、あのおじさんたちの配置は一体なんなのでしょうか、と思ってしまうのは僕だけ?
ある道路では交通事故が非常に多く、近隣の住民が困っていました。その道路は道幅が狭く一方通行ではないため、人の往来があるとそれを避けるためにそれぞれの車線からはみ出して通行せざるを得ません。そうして出逢い頭、すれ違いざまの事故が多発していたのですが、果たしてある方策によって、交通事故が激減しました。
それは標識を立てることでも、スピード制限をすることでも、歩道をつくることでもありませんでした。また、ドライバーは毎回同じ人ではないため、気をつけろといって全員が気をつけられるわけでもありませんでした。道幅を広くすることもできません。なぜなら、民家が広がっていたからです。ではどうやったのか?それは、
「二車線を一車線にした」
だけです。え?と最初は僕も思いましたが、実際それで事故は激減したそうです。
二車線だとそれぞれの車線の車が「ここはオレの領分だ」とばかりにスピードを上げ、狭い道路ゆえに接触事故も多く発生していました。が、一車線にしたことで、全車両が恐る恐る走るようになり、周囲にも目を配るようになった結果として、ほとんど事故がなくなったそうです。
本来であれば、事故をなくすために二車線にするという発想が生まれたはずです。しかしこの場合は諸々の事情により、機能不全に陥っていました。二車線であれば働いてなかった頭が、一車線になったことによって急に働き始め、周囲への気配り、目線、スピード、感覚をコントロールして事故のリスクを最小限にしようと各ドライバーがベストを尽くすようになったのです。
人間、もっと便利にしたいと欲求には逆らえません。でも時には、不便を活用することで活路が開けることもあります。車という運動不足の元凶が健康不安を引き起こしているとしたら、便利な車を売り払うって歩くという不便を選んだ方が、人生全体で考えればプラスになると言えはしないでしょうか。簡単で美味しいレトルトものは便利ですが、手間暇かけて作った料理の方が美味しいとは誰もが認めるはずです。よく映画に出てくる設定のように、全てを機械がやってくれるようになってしまえば、そのうち人間という不便不合理不条理な存在の価値そのものが疑われ、粛清されることにもなりかねません。
便利なのは有難いこと。素晴らしいこと。しかしそれがないとき、与えられないとき、不足している時にストレスを感じるのではなく、「おっしゃオレ鍛えられてるぜ、バカ脱出だぜ」とポジティブに捉えて不便を楽しめた方が、人間としては健全なのではないかと思います。
とりあえずあのおじさんたちの数は異常でした。税金の無駄をこんなところにも感じる今日この頃でした。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!
我が人生に一片の悔いなし!


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